ユーストリームで配信の際、ユーストリームチャンネルインジェストポイントに単一または複数ビットレートストリームのいずれかを送信することができます。
なぜ複数ビットレートが必要なの?
HDなどのクオリティの高い配信には高いビットレートと広域な帯域幅が必要です。はやいインターネット接続をお持ちの方はHDの配信が視聴できるのに対し、遅い接続を使用している方は視聴中にバッファのため切断したりします。単一のビットレートストリームを送信する場合、これらの問題を解決するには、視聴者の両方のグループが許容できるクオリティのストリーム、中程度の品質のストリームを送信することをお勧めします。しかしこの方法の欠点は、高速接続の視聴者は最高のクオリティを視聴できませんし、遅い接続の視聴者がまだいくつかのバッファリングを経験するかもしれないということです。複数のビットレートストリーミングを使用することでこの妥協は必要なくなり、各視聴者が自分の帯域幅用に最適化されたストリームを見ることができます。
ユーストリーム クラウド トランスコーディング
複数ビットレートでの配信が好ましいのですが、複数のビットレートの1つの課題は、並列に複数のストリームを符号化するための強力なプロセッサ、および複数の配信をするための十分な帯域幅が必要になります。しかし多くの状況では、帯域幅は制限され、エンコーダは、単一のストリームのみを送信することができるだけです。この理由からユーストリームではクラウドトランスコーディングサービスを開発しました。ユーストリームプロブロードキャストプラン(アドフリープラス)をご利用の際、このサービスをお使いいただけます。このサービスは、単一ストリーム用エンコーダーを使い複数のビットレートのメリットを提供します。単一の高解像度ストリームを送信することができますが、視聴者は使用接続に最適化された複数のストリームを受信することができます。ユーストリームエンタープライズプランをご利用の方は、オリジナルのビットレートストリームに付け加え、クラウドトランスコーディングで製作された最大3つの少しづつ低めのビットレートストリームがお使いいただけます。各視聴者には使用接続に合わせた最高のビットレートストリームが提供されます。フリーアカウントやシンプルプランをご利用のユーザーは480pまでのトランスコーディングの設定ができます。スタンダード以上のプランをご利用の場合は、720pまでの設定ができます。
Ustreamチャンネルにクラウドトランスコーディングを設定するには、アカウントにログインし、チャンネル設定より設定を希望するチャンネルを選びます。そのチャンネルの「ライブ配信設定」を選択し、「自動マルチビットレート」の項目の設定をクリックします。このページよりご利用のプランで設定可能な配信のクオリティーを選ぶことができます。
外部エンコーダーからの複数ビットレート
一部のエンコーダーでは、4つまでのビットレートを送信することができます。それらのビットレートは最高、高、中、低に分けられます。詳しくは、ご使用のエンコーダーのマニュアルをご参照ください。2つの例を以下に記載します。
以上の方法で送信された複数ビットレートは、クラウドに生成されません。ご注意ください。複数ビットレートを確実に送信するには、追加の帯域幅が必要になります。
クラウド トランスコーディング
単一のストリームを送信する(理想的には720pや1080p )と、Ustreamのサーバ上で4つのビットレート/解像度のストリームに再エンコードされます。
- 720: 1280x720 1500 kbps 動画 128 Kbps オーディオ
- 480: 854x480 1000 kbps 動画 64kbps オーディオ
- 360: 640x360 750 kpbs 動画 64kbps オーディオ
- 240: 426x240 500 kpbs 動画 56kbps オーディオ
- 64k: 「オーディオのみ」426x240, 6 fpsの動画と56kbpsのオーディオ